Grin Glass Cabinet

figオリジナルで製作した“Grin Glass Cabinet” Grin＝口を開けて笑う 上部扉のガラス部分の曲線が笑う時の楽しげな目の形に見えるので名付けたキャビネット。 全体的にシンプルで直線的なデザインの中に、天板のモールと扉の横框に曲線をバランスよく配置。 ちょうどいい個性が置く場所に心地良いアクセントで楽しませてくれます。 まさにGrin Glass Cabinet。

日本の住宅のサイズ感を考慮して、通常よりも少し細めの箱物を作りたいと考えたのが始まりです。 どこにでも置きやすいW700。キッチンで食器棚として、個人部屋で書類入れとして、共有スペースで本棚として、いろんな場所でいろんな用途で使っていただけるようにデザインしました。

figのオリジナル家具をベースに

そんな“Grin Glass Cabinet”をベースにセミオーダー（部分変更注文）のご注文をいただきました。

セミオーダーで部分的に変更できるのは、塗装、サイズ、デザイン、素材の4つです。 まずそれぞれの項目で選択＆変更して注文できる事を簡単に説明します。

1. サイズ

3辺の家具サイズ（W＝幅　D＝奥行き　H＝高さ）を変更することができます。　 お部屋に合わせてお好きなサイズでオーダーすることができます。

デザインに変更がない場合はそのまま等倍で製作しますが、大きくサイズが変わる場合は必要に応じてバランスを整えてご提案します。

2. デザイン

基本的なデザインをベースに、下記のような各部のデザイン変更や追加ができます。

・引き出しの追加
・棚板の追加
・開戸を引き戸に変更
・ガラス扉を木扉に変更
・取手の変更（持ち込み可能）
・箱物家具の脚元の選択　4本脚タイプか台輪タイプ
・ガラスの種類を型板ガラスに変更　

上記以外も可能な限りご希望にお応えしています。

3. 塗装

オイルステイン塗装
木の持つ1つとして同じものがない木目を活かした植物油ベースの油性塗料を施した塗装です。 しっかりと耐水性はありシミになりにくく、シンプルに木を味わえる感じられる塗装仕上げです。 浸透性で皮膜を作らないため木肌触りも良く、木の呼吸を止めない為、塗装した木の家具自体が室内の湿度調整も自然に行ってくれています。また塗り直しも上塗りが可能な為メンテナンスも簡単です。

色目は8色
①ミディアムブラウン
ブラウンの濃い目の中間色

②ダークブラウン
ブラウンの中で1番濃い色

③ブラウン
ブラウンの薄め目の中間色

④ライトブラウン
ブラウンの中で1番薄い色

⑤ホワイトライミング
木の目（道管）に白のオイルが入る少し特徴的な塗装

⑥ナチュラルオイル
オークの無塗装の色を楽しめる塗装。マットなオイルで濡れ色になりません。

⑦クリアオイル
艶ありのクリア塗装です。水をつけた時のような濡れ色の艶あり塗装。

⑧マットクリアオイル
艶消しのクリア塗装です。水をつけた時のような濡れ色のマット塗装。

(注意事項　: 皮膜を作るオイルステインもありますので、DIYなどされる時はしっかりと調べてから使用して下さいね。またオイルステイン全般に言える事ですが、耐水であって完全防水ではないため塗装が薄くなってきたら塗り直しのメンテナンスが必要です。)

水性塗料塗装 Farrow＆Ball社の水性塗料
木目を消す塗りつぶしの水性塗料の塗装です。
Farrow＆Ball社の水性塗料　全132色の中からお好きな色を選べます。 全てが良い色で、ニュートラルカラーで引き立て役に仕上げるのもいいしアクセントカラーでインテリアのスパイス役に仕上げるのもかっこいい。

①1色塗り
全体を1色で仕上げる水性塗料塗装

②2色塗り
全体を2色で塗り分けて仕上げるも水性塗料塗装
例えば箱物家具の場合、内側を白系塗装に外部に有色系塗装を施したり、自由に塗り分けで色々な組み合わせができオリジナリティーを出す1つの方法です。 デメリットとしては塗料が2種類必要なのでコスト高になること。

一般的に水性塗料塗装を全体に施す場合、家具の素材全体を覆うことになるので、木目や木の素材感を感じることはないため、家具構造素材のコストダウンを図ることも可能になります。
ただしfigでは素材は変えず無垢材を使用して製作しています。理由としては長く良い雰囲気で使っていただくためには経年変化が格好良く進むことが大事だと考えているからです。塗装が剥がれたり、凹んで素材が出てきたりしてもかっこよくエイジングがなされるには内部の素材は無垢材がベストです。 また再塗装をする場合や、綺麗にメンテナンスすることを考えても無垢材で作られているものは修理がしやすく、長く使っていただくことが可能なのも理由の一つです。

ツートン塗装
内側と外側でオイルステイン塗装と水性塗料の塗装を塗り分ける塗装。

箱物家具　内側／オイルステイン　＋　外側／水性塗料
箱物家具　内側／水性塗料　＋　内側／オイルステイン　などの定番の他に、

テーブル天板／オイルステイン　＋　テーブルの脚／水性塗料
チェストの引き出し前板のみ／水性塗料　＋　チェストその他本体／オイルステイン
などの塗り分け塗装などもあり、個性的で楽しい家具を作ることができます。
※箱物家具＝ボード類、シェルフ類、キャビネット類などのこと

プラス　エイジング加工
各塗装仕上げの後に行います。
オイルステイン塗装の場合はハンマーや釘などで傷をつけ、再度同じオイルステインを塗ります。すると傷をつけたところが濃い色になり、立体感や使用感が出てきます。

水性塗料塗装の場合はペーパーやハンマーなどで塗装を剥がしたり、傷をつけたりする加工を施します。またその上からブラウンなどの色付きオイルステインやワックスなどで汚れをつけてアンティーク感を出す加工をしたりもします。その場合水性塗料は刷毛塗りで施し、刷毛目が立体に浮き上がり独特なエイジングに仕上がります。

簡単に言うとジーンズのような感じですね。 日々履いて味をつけていくか、ダメージを最初からつけるか。 どちらが良いと言うわけじゃなくお好きな方で 家具も楽しみ方はたくさんあります！！

4. 素材

ご希望の材料で製作が可能です。 オーク、レッドシダー、パイン、ウォールナット、メープル、栂、桜、ブナなど それぞれの木材には特性があるので、製作する家具の種類、使い方、テイストによって適材があります。しっかりとその3点を吟味して適する材料の中から選ぶことができます。

ひとつ目は
“日常の使い勝手をかっこよく“フルオーダーのようなセミオーダー

“Grin Glass Cabinet”をベースにサイズ、デザイン、塗装変更のセミオーダーです。 使い勝手に重点をを置き、かっこよさも手を抜かないオーナー様の思いを形にしました。 もうフルオーダーでオリジナリティー溢れるどこにもないひとつだけの家具ができました。

サイズ
W700×D360×H1900からW770×D400×H1900に変更。
W幅は置かれる場所のサイズに合わせて70ミリ大きく、D奥行きは収納する食器のサイズに合わせて40ミリ大きくしました。

デザイン
デザインは5箇所変更しました。
①上段の棚板を一枚追加（3枚から4枚に）
②下段を引き出し3杯に変更
引き出し上段、中段の内寸高は収納する大皿の食器に合わせ、引き出し下段は収納する鍋類に合わせました。
③引き出しの収納物が重いので、楽に引き出せる金物のレールを使用
④家具脚元を台輪タイプに変更
脚タイプの場合の埃とゴミが下にたまるため。
⑤取手を変更
好きなテイストと引き出しやすさから選択

塗装
ツートン塗装　
内側／オイルステイン　ナチュラルオイル（本来の木の色が楽しめる無塗装に近いオイル塗装）
外側／Farrow＆Ball社　水性塗料　No.244 LONDON CLAY　



ふたつ目は
“可愛さをプラス“の塗装とガラスの絶妙なチョイス

デザインはそのままに、ガラスを太めのモールガラスに変えて、可愛すぎない少し懐かしさを感じるクラシック感をプラス。そこに外側にライトブラウンのオイルステインで程よいナチュラル感も身にまとい、内部をF＆B社のホワイト水性塗料で塗ることで完全なオーナー様オリジナル家具へ。 塗装とガラスのみの変更でここまで雰囲気が別物になる。とても楽しい。

サイズ
W700×D360×H1900 変更無しの定番サイズ

デザイン
ガラスをクリアガラスから型板ガラス“モール大“に変更

塗装
ツートン塗装　
内側／Farrow＆Ball社　水性塗料　No.2010 JAMES WHITE　
外側／オイルステイン　　ライトブラウン

本当にもっともっとたくさんの人にオーダー家具を作る楽しさと使う楽しさを味わってほしい！

いつでもお気軽にご相談ください！